
ジャン=ドニ・ミシャ
CONCERTO ITALIEN (イタリア協奏曲) 世界初演 *1
マーラー
交響曲第7番 ホ短調
指揮: 浅野 亮介
*1 サックス独奏: 五十嵐 健太
アンサンブル・フリーWEST
アンサンブル・フリーEAST
神戸大学国際文化学部を経て同大学院博士課程前期修了。大学院では美学理論、作曲技法を学び、シェーンベルクを中心とした20
世紀初頭のドイツ音楽を軸に、古典派からロマン派まで幅広く研究対象にする。最終論文のテーマはシェーンベルクのオラトリオ研究。
大学卒業と同時に自らのオーケストラ「アンサンブル・フリー」を、2014年には東京に「アンサンブル・フリーEAST」を立ち上げ、数々の演奏会を主宰する。
2022年に有望な若手プロ奏者および音楽を専門に学ぶ学生から構成される「アンサンブル・フリーJAPAN」を設立し、従来のクラシック音楽から最新の現代音楽まで、国内外に幅広く発信するために意欲的な演奏会を企画している。
2011年~2022年まで大阪府立大学交響楽団、2023年~2024年まで大阪公立大学交響楽団のオーケストラ・トレーナーを務める。
多才な音楽家、ジャン=ドニ・ミシャ(1971‐)は、1990年から1999年まで、パリ国立高等音楽院にてサックスをはじめとして、音楽史や楽曲分析、さらに作曲や新たな技法を学んだ。教育者としての彼は、24歳でリヨン地方音楽院の教授に、更に1年後パリ国立高等音楽院の助教授に推挙された。リヨンでの彼の最も高いレベルのクラスには、今やアジア、アメリカ、ロシア、そしてヨーロッパ中から生徒が集まっている。1996年以来、サックス奏者を150人以上育て、現在では25ヵ国以上のプロ奏者を輩出している。
また彼は過去20年で、ヨーロッパ・サマー・ユニバーシティ・ギャップでの指導、世界各地でのマスタークラス、教育書の執筆、世界的に有名な国際コンクール(ディナン、ノクタ、サックスゴー、アンドラなど)での審査員および審査委員長としての活動など、多方面で最高レベルの指導経験を積み重ねてきた。ソロアーティストとしては、オーケストラとのコンサートやピアノとのソナタ・リサイタルに25ヵ国以上に招かれている。
彼はフランス流スタイルの最も優れた演奏者の一人として評価され、サックスを「クラシック文化」の新たな楽器として確立させるために、見事な編曲を数多く生み出した。ここ数年は作曲に力を注いでおり、彼の最新ソロアルバム「ダークサイド」(第4作)は即興とともに伝統的な世界各地の音楽から得たインスピレーションを織り交ぜて、彼自身の音楽へと昇華させたモノグラフィーである。日本のサックスブランド「ヤナギサワ」とアメリカのアクセサリーメーカー「アダリオ」の公式アーティストとして、楽器の開発に参加し、世界中に発信している。作曲家としての彼の作品は、次第にサックスの公式なレパートリーとして選ばれるようになった。彼の協奏曲「シャムス」(2010)はアドルフ・サックス国際コンクール(2014年ベルギー)の最終選考、パリ国立高等音楽院の修士号(2015年パリ)、アンドラ・サックスフェスト国際コンクール(2016年アンドラ)の最終選考、国際クラシック・ウインズ(2018年ドイツ)の最終選考、サックスゴー国際サクソフォンミーティング(2018年スロベニア)の選考、アジア・パシフィックアカデミー(2019年タイ)オープニングコンサートのプログラムに組まれた。サックス奏者として多くの初演(シュトックハウゼン、マントヴァーニ、トン・タット・ティエット、エスカイチ、レヴィ、メラなど)に参加したこともまた、彼に強烈で有益な「内側から」生まれる創作的経験を与えている。
東京音楽大学大学院作曲科修了。第70回ジュネーヴ国際音楽コンクール作曲部門優勝。ウィーンコンチェルト・ハウス100周年作曲賞最優秀作品賞。文化庁長官表彰(国際芸術部門)第26回出光音楽賞。
2018年に小倉百人一首100首を歌曲として作曲し、全音楽出版社より歌曲集「小倉百人一首」が出版される。これまでにNHK交響楽団、いずみシンフォニエッタ大阪、オーケストラ・アンサンブル金沢等から委嘱され初演されている。
群馬県伊勢崎市で日本人の父とウクライナ人の母の間に生まれる。5歳の時、ウクライナのキーウへ移住。7歳よりサクソフォーンとピアノを始め、合唱団へも参加。2013年、リセンコ記念国立音楽学校(KSSMS)に入学。その後、ユーリイ・ヴァシリエヴィチ(Yuriy V. Vasylevych)氏のクラスで学び、ウクライナ国立チャイコフスキー記念音楽院(キーウ音楽院)に進学。2019年に国際ヨーロッパサクソフォーンフォーラム(ポーランド・ヴロツワフ)第1位、2020年にヤマハ・ミュージック・ガルフ・スカラシップ、また2022年には第37回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第1位及び内閣総理大臣賞、特別大賞受賞。2023年にはサクソフォーン界最大規模の国際コンクールであるアドルフ・サックス国際コンクールで5位、など30以上の国際コンクールで入賞している。
キーウ・サクソフォーン・カルテットで演奏、またソリストとしてウクライナの優れたオーケストラと共演。これまでに、中国、ギリシャ、ポーランド、アラブ首長国連邦、タイ王国、台湾、ウクライナなどの都市でコンサートに出演。キーウ音楽院在学中ロシアのウクライナ侵攻により戦禍を逃れ日本へ避難。サクソフォーンを波多江史朗氏に師事し、2022年4月から特別特待奨学生として東京音楽大学に編入、首席で卒業。現在、東京音楽大学大学院音楽研究科特別特待奨学生1年在学中。
メディアからも注目され、BSテレ東「おんがく交差点」やNHK FM「リサイタル・パッシオ」などに出演するほか各地の音楽祭に招かれている。公式ヤナギサワ&ダダリオ・アーティスト。2023・2024年8月まで宗次エンジェル基金/公益社団法人日本演奏連盟新進演奏家国内奨学生。2024年9月から公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。
東京藝術大学を経て、エコール・ノルマル及びブローニュ音楽院を首席卒業。大阪国際室内楽コンクールをはじめ国内外の多数のコンクールに入賞。松尾学術振興財団音楽賞二年連続大賞受賞。米・カーネギーホールや国連会議場等でのソリストとしての活動をはじめ新日フィルや大阪フィル、ニューヨークフィル等国内外のオーケストラと共演。世界的指揮者ジャン・フルネ氏より「現代第一級のソリスト」の推薦状を受理。久石譲氏に認められツアーやジブリ映画の音楽等を担当。「アルカント」「この道」「ノスタルジア」の3枚のソロCDをリリース。新日本フィルを経て、現在、大阪フィルハーモニー交響楽団チェロ首席奏者。アンサンブル・ベガメンバー。大阪音楽大学、神戸女学院大学、大阪芸術大学各非常勤講師。なわて・森のオーケストラ音楽監督。毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール審査員。安藤信行、上村昇、柳田耕治、堀江泰氏、レーヌ・フラショー、ムスチスラフ・ロストロポーヴィチ各氏に師事。使用楽器は、カラヤンベルリンフィルの黄金時代を支えたソロ首席奏者E.フィンケ氏が終生愛奏した名器 ex Finke J.B.Vuillaume 1850年製。
大阪音楽大学オルガン専攻を最優秀賞を得て首席で卒業。同大学音楽専攻科オルガン専攻を修了。その後リューベック音楽大学大学院オルガン科修士課程を最高得点で修了。オルガンをアルフィート・ガスト、古楽をハンス・ユルゲン・シュノールの各氏に師事。2016年ライプツィヒ第20回バッハ国際コンクールのオルガン部門にて日本人初となる第一位と聴衆賞を受賞。バロック音楽を得意とし、国内外で数多くの演奏会に出演すると共に、YouTubeではパイプオルガンを紹介する活動も行う。2024年4月から神戸女学院大学の非常勤講師を務める。(一社)日本オルガニスト協会会員。ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(2016年12月)に出演。これまでに「咲くやこの花賞(音楽部門)」「音楽クリティック・クラブ賞(奨励賞)」「摂津市教育文化功労賞」「坂井時忠音楽賞」を受賞。関西を拠点とした全国各地での広い活動とオルガン音楽の普及への尽力が認められ「2023年度(令和5年)大阪文化賞」も受賞した。