チェリスト 西方正輝 X 指揮者 浅野亮介
Special Interview
- 浅野
- チェロはいつから始められたんですか?
- 西方
- 10歳、小学校5年生の時です。
- 浅野
- いつからプロを目指そうと思いましたか?
- 西方
- 小6の時です。
- 浅野
- チェロを始めてすぐですね!?
- 西方
- はい、とにかく上手くなりたかったんです。
その気持ちの延長がプロという形でした。
- 浅野
- それでは、特にプロになりたいと思うきっかけのようなものは無かった?
- 西方
- 習い始めて1年くらい経った時にロストロポーヴィチの音源に接する機会があり、
すごく衝撃的でした。それもきっかけと言えるかもしれません。
- 浅野
- ロストロポーヴィチに影響を受けた?
- 西方
- はい。中学生の時に生の演奏を聴きました。
チェロからこんな音がでるのか、完全にとりこになりました。
- 浅野
- 消防士になりたい時期もあったと伺いました。
- 西方
- 藝大2年の時ですね。
- 浅野
- チェリストと消防士…全く違う職種ですが…
- 西方
- 「チェロから離れたい」と思った時もたくさんありました 。(笑)
- 浅野
- 西方さんでも、そのような時があったのですね。
- 西方
- 体も鍛えていて体力を持て余していたし、
何より人の役に立つ仕事がしたいと強烈に思ってました。
- 浅野
- ボクシングもされてたのだとか?
- 西方
- プロテスト生としてボクシングジムに通い、毎朝8km走ってましたし。
強いものが好きなんですよね。
- 浅野
- ロストロポーヴィチの他に影響を受けた音楽家はいますか。
- 西方
- それこそたくさんいますが、一番衝撃だったのはエリック・ミヤシロさんです。
大ファンです。
- 浅野
- 好きな作品などはありますか?
- 西方
- うーん…チェロ協奏曲は全部好きです。
特にロシアものは好きですね。
ショスタコーヴィチとか最高です。
- 浅野
- 今回演奏するプロコフィエフの《交響的協奏曲》もロシアものですね。
- 西方
- はい、今回で3回目の本番になります。
好きですね。
- 浅野
- 確かに素晴らしい作品です。
しかし、あまり多くの人が知っている作品ではないと思いますが、
この作品はどのようにして知ったのですか?
- 西方
- ロストロポーヴィチのDVDに入っていたんです。
これがとんでもない名演で、とても感化されました。
- 浅野
- この作品の難しいところは何でしょうか?
やはり技術的な面でしょうか?
- 西方
-
確かに技術的な難易度もあります。
しかし、歌い方と全体の組み立て、これが一番難しいと思います。
考え抜いて構築しなければ、支離滅裂で退屈になってしまう作品です。
- 浅野
- それでは、この作品の聴きどころは何でしょうか?
- 西方
- 全てです!! 最初から最後まで考えに考えて組み立てました。
そこを聴いていただきたいです。
- 浅野
- これからチェリストとして、どのような活動を目指していますか?
- 西方
- 今はたくさんの現場にチャレンジさせていただき、
将来的にはアーティスト活動もしていけるようになりたいです。
- 浅野
- では最後に3月7日の演奏会に聴きに来ていただける方に
メッセージをお願いします。
- 西方
- フリーイーストの皆さまも、この曲にすごい情熱で取り組んでくださっています。
必ず熱い演奏になると思いますので、どうぞお楽しみに!!